V2Hを導入しようと考えた時、皆さまは何を決め手に選ばれますでしょうか?
V2Hの機器メーカーはそれほど多くはありませんが、機能や価格、大きさなど各メーカー様々な特色があります。
そこで今回は、今年発売したばかりの パナソニックの V2H 『eneplat』 について詳しく解説していきましょう。
パナソニックの V2H 『eneplat』 の最大のポイントは業界初※の機能で話題を集めています、
電気自動車と蓄電池を同時に充放電する技術です。
※国内の住宅用DC連携タイプV2H蓄電システムの2022年11月25日時点で発売済みの商品において(2022年11月25日時点 パナソニック調べ)
従来のV2Hシステムですと、電気自動車に充電した後に蓄電池への充電を開始、
電気を使う場合は蓄電池に蓄えた電気を放電した後に手動または自動で切替え、
電気自動車に貯めた電気を放電するのが一般的なV2Hシステムです。
しかし、パナソニックの 『eneplat』 は電気自動車と蓄電池から同時に充放電ができ、
太陽光からの電気をより無駄なく自家消費することができます。
引用元:パナソニック「住宅用太陽光発電システム・V2H蓄電システム」カタログ
一般的なV2Hシステムですと太陽光でつくった電気“直流”を“交流”に変換して
充電しなければならないため、変換ロスが発生してしまいます。
しかし、 『eneplat』 は変換の必要なく 直流のまま電気自動車に充電ができるため
無駄な変換ロスは発生せず、変換効率96.5%という高効率で充電が可能になります。
引用元:パナソニック「住宅用太陽光発電システム・V2H蓄電システム」カタログ
パナソニックのV2Hスタンドの特徴として挙げられるひとつとして“コンパクトさ”があります。
外形寸法は420㎜×1250㎜×210㎜。
エアコンの室外機よりもひと回り以上小さく、置く場所を選びません。
さらに、充放電ケーブルの取り出し箇所は電気自動車の充電口に対して左右いずれかから選択が可能で
屋外工事のみで後からの増設も可能なため、将来の電気自動車ライフに備えることもできます。
![]() |
![]() |
引用元:パナソニック「住宅用太陽光発電システム・V2H蓄電システム」カタログ
さらに、連携可能な 6.7kWh蓄電池ユニットも従来品より 蓄電容量は20%アップ、
停電時自立出力 3.0kVA により使える機器も増え、平常時は自家消費に貢献します。
外形寸法は480㎜×660㎜×245㎜とコンパクトで場所を取らずクローゼットなどにすっきりと収めていただくことができます。
引用元:パナソニック「住宅用太陽光発電システム・V2H蓄電システム」カタログ
V2Hや蓄電池導入の際に同時に導入が必要なパワーステーションやコンバーターなどの機器も奥行きサイズを従来より約25%削減、
左右の離隔距離は5㎜でOKという省スペース設置が可能になっています。
パナソニックは他のメーカーと比べても高容量で省スペースが特徴的なメーカーであり、
狭小住宅の多い日本の住宅に適しているのではないでしょうか。
引用元:パナソニック「住宅用太陽光発電システム・V2H蓄電システム」カタログ
パナソニックの蓄電池といえば 『AiSEG2(アイセグ2) 』 との連携で AI制御が可能になりますが、もちろんV2Hとも連携します。
「新機能AIソーラーチャージPlus」 は日々の使用電力量と日射量予報を元に停電に備える蓄電容量をコントロールし、
翌日余剰電力が多いと予測した場合、翌日の太陽光発電を加味して停電時に必要な電力を確保、
残りの電力は蓄電池からご家庭内へ放電。
停電への備えを考慮しながら自家消費を向上させます。
『AiSEG2(アイセグ2) 』 と V2H (電気自動車) を導入することで、自家消費効果 約50%が約90%と大きく向上し、
CO₂排出量として 年間1.0 t 削減向上に貢献すると報告されています。 (パナソニック導入効果シミュレーションより)
引用元:https://motor-fan.jp/tech/article/27256/
世界的シェアを誇る大手メーカーだけに機能面の充実度は高いと言えそうです。
ではデメリットはあるのでしょうか?
ひとつは初期費用の高さです。
『eneplat』 のシステムを揃えると以下の設備が必要になります。(出展:パナソニック)
パワーステーション 蓄電池用コンバータ 蓄電池ユニット(3.5kW) V2Hスタンド |
968,000円 (希望小売価格) 407,000円 (希望小売価格) 1,144,000円 (希望小売価格) 1,760,000円 (希望小売価格) |
合計 4,279,000円となり、電気自動車も追加するとかなりの初期投資が必要となりますね・・・。
もうひとつの注意点は対応する機種が限られていることです。
外国車の対応は現在なく(2023年6月時点)、電気自動車購入時の選択の幅が狭まってしまいます。
これらの注意点を踏まえ、予算や 『eneplat』 を導入する目的をしっかり考えていきましょう☝
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
|