蓄電池は近年、注目を集めている技術のひとつです。
発電した電気を一時的に貯めておくことができ、必要な時に放電して電力を供給することができます。
蓄電池の近い未来と新しい蓄電池技術の開発、そして社会に与える影響などについて本コラムでは掘り下げていきたいと思います。
蓄電池の導入コストが下がる事で、より多くのご家庭や企業さまが導入しやすくなります。
その為には、代替品や代替材料を探しコストの低いものを導入する事が必要となり、
生産ラインや工程を見直し生産効率の更なる向上を図る事も大切です。
さらに機械化や自動化を進めることで人手による作業のコストを削減することができ、
今後、数年間で蓄電池の価格は大きく下がると予想されています。
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スマートグリッドとの統合により、蓄電池がより効率的に使用されるようになると考えられます。
スマートグリッドとは、膨大な量の情報を処理しリアルタイムで適切な制御を行うことで需要と供給を調整し、
電力の不均衡を解消するためのシステムのことです。
スマートグリッドに統合されることで、電力需要と供給のバランスを自動的に調整することができます。
引用元:https://energy-shift.com/navi/ac7e72b9-05fd-46a3-bb5c-349172bfb6eb
家庭用蓄電池の需要が増えると、再生可能エネルギーの利用が進み、エネルギーの自給率が高まることが期待されています。
例えば、蓄電池を太陽光発電システムに組み合わせることで、太陽光発電によって発電された電力を蓄えることができます。
蓄電池に蓄えた電力は夜間や雨天時に使用することができ、電気料金の節約につながります。
家庭の電気料金の削減や、停電時の備えとしての蓄電池の役割が広がると考えられます。
一般的な家電品と同じく一家に一台があたり前の時代が直ぐ近くまで来ています。
新しい蓄電池技術が次々と開発されています。
例えば、リチウムイオン電池、固体電解質電池、有機電池などがあり、
これらの技術の開発により、高性能かつ持続可能な蓄電池が実用化されることが期待されています。
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まだまだあります! |
■ レドックスフロー電池
レドックスフロー電池は、二次電池の一種でイオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う蓄電池です。
電極や電解液の劣化が少ないため長寿命であり、発火性の材料が使われていないことから
常温運転が可能で安全性が高いと言われています。
大規模な蓄電池として注目され、電力グリッドや風力・太陽光発電のバックアップなど、さまざまな応用が期待されています。
■ ナトリウムイオン電池
リチウムイオンの代替材料としてナトリウムを使用した電池です。
リチウムに比べ、豊富な天然資源であるナトリウムを使用することでコストの削減が期待され、
高温下でも安定して動作するため、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー源との組み合わせが期待されています。
■ フローバッテリー
レドックスフロー電池の一種で、電解質の量を調整することで容量や出力を自由に調整でき、
長時間の蓄電や急速な放電にも対応できるため、太陽光発電などの再生可能エネルギー源との組み合わせが期待されています。
蓄電池は様々な分野で重要な役割を果たしており、コスト低減や高性能化、大容量化、持続可能性の向上など
多くの課題が残されています。
今後はこれらの課題を解決し、蓄電池市場が拡大していくことが期待されます。
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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