脱炭素社会の実現に向け、世界では「脱ガソリン車・ディーゼル車」を掲げて電気自動車にシフトする動きが加速しています。
日本ではまだガソリン車が主流ですが今後、電気自動車は普及していくのでしょうか。
電気自動車(EV)を購入する時、充電は重要な要素となります。
ここから、電気自動車の充電方式について詳しく解説していきます。
「普通充電器」と「急速充電器」の違い
引用元:https://ev-charge.enechange.jp/articles/001/
普通充電器には「コンセント型」と「スタンド型」があります。
戸建て住宅には設置が簡単な「コンセント型」が多いですが、
マンションやホテル、商業施設等には管理が容易な「スタンド型」を選ぶのが一般的です。
普通充電と急速充電とのいちばん大きな違いは、充電速度で言い換えると「充電器の出力」です。
日本国内の普通充電用コンセント・スタンドの多くが、3kW(200V×15A)の出力で充電する仕様になっています。
つまり、1時間で充電できる電力量は「3kWh」です。
引用元:https://www2.panasonic.biz/jp/energy/elseev/ev_kisotisiki.html
「コンセント型」はコンセント側に充電ケーブルがないので、毎回充電の際に車両から充電ケーブルを出し入れする手間がかかります。
個人宅では、設置の容易さから良いと言えますが、施設での導入はおすすめしません。
充電作業の手間や利用者の利便性を考慮して、適切な充電器の選択を行うことが重要です。
引用元:https://www2.panasonic.biz/jp/energy/elseev/hekia_s_mode3_index.html
実際に導入してみると、普通充電器は、受電した交流電圧(100Vまたは200V)をそのまま車両に供給する仕組みになっており、
充電速度が緩やかなものの、回路がシンプルなため小型で導入費用を低く抑えられるなどのメリットがありますが、
充電に必要な電力が少ないです。
充電スピードは遅いですが、その分充電中にその場を離れて滞在先でゆっくり充電をすることができます。
急速充電は、通常の充電方法と比べて高出力なので短時間で充電を行うことができます。
現在、急速充電は主に高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、幹線道路沿いの道の駅や
自動車ディーラーなどに多く設置されています。
引用元:https://www.daihen.co.jp/products/wireless/quickcharger/quickcharger_30kw_50kw.html
急速充電を使用すると、約30〜40分でバッテリーの約80%程度まで充電することができます。
これは、長距離移動中に短時間で充電したい場合や、充電を忘れた場合などに非常に便利です。
滞在時間が短く、利用人数が多い施設では急速充電が多く採用されています。
なお、急速充電器は普通充電器と比較し、大型になりますので設置スペースや契約電力を考慮する必要があります。
出力は充電器によって異なりますが現状、日本国内に設置されている急速充電器はおおむね20~50kWが多く、
今後は、90kW以上の高出力器の設置が進められる計画になっています。
引用元:https://www.nito.co.jp/quick/evstand/fundamental/
確かに急速充電は普通充電に比べて、圧倒的に充電スピードが速いですが機器や設置コスト、管理、維持コストが高いです。
その他、設置できる場所が限られ、充電中に長い時間、その場から離れることができないです。
また急速充電器を利用する場合、バッテリーに負荷がかかりすぎるため、長時間の使用はバッテリーの寿命を短くする可能性があります。
急速充電の使用には、適切な充電時間や頻度を守ることが重要です。
これらの点を踏まえて、急速充電器を効果的に利用することが重要です。
バッテリーの寿命を長く保ちつつ、必要な時にスムーズな充電を行うように心掛けましょう。
普通充電と急速充電はどちらが優れているということではなく、設備の用途や充電の状況に応じて適切な充電器を選択する必要があります。
施設にEV充電器を導入する際は、利用者の滞在時間や充電需要の予測、施設のスペースや電力供給の状況など、
様々な要素を考慮して、最適な充電器を選定しましょう。
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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