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家庭用蓄電池の設置場所について

家庭用蓄電池の設置場所について

本コラムでは、寿命や性能にも関係する蓄電池の設置場所について詳しく解説していきたいと思います。

 

 

家庭用蓄電池の設置場所について

 

家庭用蓄電池は、「屋外設置」と「屋内設置」の2パターンに分かれます。

製品によって設置環境が異なる場合がありますので、注意が必要です。

蓄電池は正しく設置しないと寿命や性能に悪影響が及ぶ可能性がありますので設置する場所には十分に注意しなければなりません。

 

 

【参考】 蓄電池のサイズ(例:ニチコン)

 

【参考】 蓄電池のサイズ(例:ニチコン)

 

 

蓄電池の適した設置場所 【屋外】

 

屋外設置の場合、周囲の環境の影響を受けやすいので設置場所を決める際には高温や雨、積雪や塩害などの対策を行いましょう。

適した設置場所や注意すべきポイントを解説していきます。

 

 

    直射日光が当たらない場所

  直射日光が当たらない場所

 

直射日光が蓄電池に当たると、蓄電池内部の温度が上昇する可能性があります。

蓄電池は一定の温度範囲で最適な性能を発揮するため、高温状態で蓄電池が過充電されると

内部の圧力が上昇し、効率や寿命に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

屋外に設置する場合は、南側を避け、日が当たりにくい家屋の北側や東西面の陰になる場所への設置が理想的です。

もし屋外に設置する場合であれば、日射を遮るカバーや軒下など、直射日光を遮るような環境を整えることが重要です。

 

 

    高温多湿でない場所

 

高温多湿でない場所

 

蓄電池は温度だけでなく湿度の影響も受けます。

高温多湿の環境は蓄電池の部品が錆びてしまうことも多く、劣化や故障のリスクが高くなります。

そのため、湿気が溜まらず、障害物の少ない風通しのよい場所に設置しましょう。

もちろん、雨水にも苦手とします。雨水の侵入を防ぐ仕様の蓄電池も多くみられますが

できれば直接雨が当たらない場所、水はけが良く結露しにくい場所への設置がおすすめです。

 

 

    塩害(重塩害)地域でない場所

  塩害(重塩害)地域でない場所

 

海岸から200m500m以内の地域や沖縄を含めた離島などは「重塩害地域」と呼ばれます。

重塩害地区、塩害地区での設置不可(または保証対象外)などの条件があり、

水や潮風に含まれる塩分が蓄電池の内部や表面が錆びる原因になってしまうので、設置が出来ない蓄電池もあります。

塩害地域にお住まいになられている方は、塩害地域にも対応している種類の蓄電池も

一部メーカーから販売されていますのでご確認されてはいかかでしょうか。

 

 

    寒冷・積雪地域でない場所

 寒冷・積雪地域でない場所

 

蓄電池は高温だけでなく、低温も苦手としますので注意が必要です。

気温が-10℃以下の地域では、装置停止トラブルなどが発生する可能性があり、

寒冷・積雪地域では家庭用蓄電池の設置は基本的に奨励されておりません。

ただし、一部メーカーから寒冷地向きの製品が販売されています。

基礎を高くし、屋根や囲いを設けるなど対策して設置すれば、さらに安心でしょう。

 

 

    その他

 

蓄電池から漏れ出たガスが引火したり爆発したりする可能性がありますので可燃物や熱源の近く、

ガスの発生がある場所、粉塵が多い場所、高圧電線やトランス付近には設置不可となることが多いです。

また、リチウム蓄電池は、充電中に高温が発生する可能性があります。

高温環境下での充電は蓄電池が発熱し、適切な冷却がなされない場合には、熱暴走や火災のリスクが高まりますので十分注意しましょう。

 

 

蓄電池の適した設置場所 【屋内】

 

屋内設置の場合、環境面では比較的、設置場所を確保しやすいですがそれでも気をつけておきたい点があります。

適した設置場所や注意すべきポイントを解説していきます。

 

 

    熱や湿気のこもりにくい場所

 

  熱や湿気のこもりにくい場所

 

蓄電池を屋内に設置する場合には、配線などを考慮し、分電盤の近くがおすすめです。

ただし、屋内設置の場合でも、湿気がこもりやすくなる洗面所などの水回りは避けた方が良いでしょう。

通気が悪いところに蓄電池を設置すると、蓄電池に熱がこもってしまい、寿命を縮める原因になってしまいます。

換気が難しい、クローゼットや押し入れの中などの密閉された空間も避けた方が良いでしょう。

 

 

    蓄電池の重さに耐えられる場所

 

   蓄電池の重さに耐えられる場所

 

製品によって異なりますが、蓄電池は小さなものでも重さ50kg程度、

大きいものになると100kg程度の重量にもなりますので、床が十分に耐えられる場所に設置しましょう。

蓄電池は10年以上に同じ場所に設置する事となりますので、たとえ設置直後は問題がなかったとしても

経年によって床材が座屈したり抜け落ちたりしてしまう危険があります。

蓄電池を屋内に設置する場合は、事前に耐荷重や床下に芯材があるかなど確認しておきましょう。

 

 

    運転音が気にならない場所

 

  運転音が気にならない場所

 

屋内設置であっても、普段生活している中ではほとんど気にならないレベルです。

しかし、寝室や書斎など音が気になる部屋への設置は避けた方が良いでしょう。

蓄電池から発せられる運転音は、日常生活ではほとんど気にならないレベルですが、

微量ながら稼働時は運転音が鳴っているため、寝室や書斎など音が気になる場所への設置は避けた方が良いでしょう。

 

 

まとめ

 

蓄電池の設置場所の選定は非常に重要です。

設置後は簡単に移動することも出来ませんし、設置場所によっては、蓄電池の寿命や性能に悪影響が及ぶ可能性もありますので、

工事をする前に必ず業者さんに確認してもらいましょう。

 

 

 

工事をする前に必ず業者さんに確認してもらいましょう。

 

 

蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は

ぜひ一度小川電機にご相談ください!

 会社名   小川電機株式会社 営業担当立住 営業担当山本

 事業内容  電設資材・住設機器・家電製品の総合卸商社

 所在地   大阪府大阪市阿倍野区阪南町2丁目24

 ホームページ https://www.ogawa.co.jp/

 

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