みなさん、『ZEH』という言葉をどこかで聞いたことはありますでしょうか?
聞いたことはあるが、そこまでよく知らないといった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
本コラムでは、『ZEH』住宅と蓄電池の関係性について考えていきたいと思います。
ZEH住宅とは、Zero Energy House(ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で
年間のエネルギー消費量がゼロになるように設計された住宅のことを指します。
これは、省エネルギー技術や再生可能エネルギー技術を用いて、住宅のエネルギー消費を極力減らし、
残ったエネルギーを太陽光などの再生可能エネルギーで賄うことで実現されます。
蓄電池は、再生可能エネルギーを利用する場合に重要な役割を果たします。
再生可能エネルギーは、天候や時間帯によって発電量が変動するため、そのまま使用することは難しい場合がありますが
蓄電池を用いることで再生可能エネルギーの発電量が多い時に余剰分を蓄え、必要な時に使用することができます。
これにより、電力会社からの電力を必要最小限に抑え、自給自足の生活を実現することができます。
ZEH住宅と蓄電池は、再生可能エネルギーを活用する上で非常に重要な役割を果たしており、ZEH住宅に蓄電池を設置することで
再生可能エネルギーの効率的な活用が可能になり、より持続可能な住宅ライフを送ることができます。
ZEH住宅に対する補助金は、省エネルギー技術や再生可能エネルギー技術の普及を促進するために、
国や自治体などから支援されています。
国の場合、経済産業省が主催する「ZEH推進事業」や「エネルギー自立型住宅普及促進事業」などの補助金制度があります。
例えば、環境省が主催する「戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) 化等支援事業」であれば、
ZEH基準を満たすことで、1戸あたり55万円の補助金が出ます。(2023年度において)
当サイトではその他にも、最新の補助金情報を掲載しておりますので是非一度ご覧ください。
自治体によっても、ZEH住宅に対する補助金制度があります。
例えば、住宅用太陽光発電システムの設置に対する補助金や、エコポイント制度による補助金などがあります。
また、一部の自治体では、ZEH住宅の建設に関する税制優遇措置も行われています。
実際、ZEH水準省エネ住宅では住宅ローン控除の最大控除額が一般の住宅よりも増えることがメリットの一つとしてあり、
令和5年までに入居した場合、新築のZEH水準省エネ住宅の借入限度額は3,500万円、
一般の新築住宅の借入限度額が3,000万円で、それぞれ控除期間は最大で13年です。
仮に上限まで住宅ローンを借りて、それぞれ13年間で返済した場合の控除額は、
■ 新築のZEH水準省エネ住宅:318万5千円
■ 一般の新築住宅:273万円
となり、新築のZEH水準省エネ住宅の方の控除額が 45万5千円も多くなります。
また、低金利で住宅ローンが組めることも大きなメリットではないでしょうか。
フラット35を利用する場合、フラット35S (ZEH) という金利優遇を受けることができ、
当初5年間は年0.5%、6~10年目は年0.25%で金利が引き下げられます。
また、フラット35S (ZEH) と長期優良住宅を併用すれば、当初10年間の金利が1.3%から1.05%に引き下げられます。
ただし、補助金の制度や条件は、国や自治体、年度によって異なり、具体的な内容については、
国や自治体のウェブサイトを確認するなどして、事前に調べることが必要です。
出典:日本電機工業会自主統計データ
上記グラフはリチウムイオン電池の出荷台数動向です。
国内では、出荷台数が堅調に増加しており、2019年度の出荷台数は11万台を超えています。
蓄電池を導入した家庭の満足度について、このようなデータがあります。
出展:家庭用蓄電池利用実態アンケート|積水化学工業株式会社
実に、80%以上のご家庭が蓄電池の導入に満足したと答えており、不満・やや不満と答えたご家庭は約3%程度しか存在しておらず、
蓄電池導入は非常に満足度が高いことが分かるでしょう。
☆【2023年】おすすめの家庭用蓄電池をいくつかご紹介いたします。
▼ ニチコン (長府工産) トライブリッド蓄電システム
品番:ESS-T3S1・ESS-T3L1・ESS-T3M1・ESS-T3X1・ESS-T3MCK・ESS-T3XCK
長寿命でハイパワーであり、AIが搭載されている次世代型蓄電池です。
当製品の注目ポイントはV2Hとの連動が可能な点であり、電気自動車やハイブリッド車との組み合わせで一歩先行く機能が光ります。
▼ 京セラ 住宅用蓄電システム エネレッツァ(Enerezza)
品番:EGS-LM0500・EGS-LM1000・EGS-LM1500
世界初のクレイ型蓄電池で安全性だけでなく、長寿命+低コストを実現した2023年注目の単機能蓄電池です。
クレイ型蓄電池とは、電池の中身である電極材料が粘土でできており、電極が半固体化したことで
発火などのリスクが低減し、安全性が高いとされています。
京セラとスイスのテクノロジー企業が共同開発し、量産が成功している唯一の製造・販売会社です。
蓄電池システムは、家庭のエネルギーの自給自足を促進し、電力の安定供給を確保するために役立っています。
再生可能エネルギー源から得られた電力を貯蔵し、需要の高い時間帯に使用することで、電気料金の削減も可能です。
これにより、家庭用蓄電池の導入は電力の制御によって経済的な利益を享受するだけでなく、環境に対する貢献も実感することができます。
※1 クール・ネット東京「世帯当りの年間CO2排出量」参照
※2 クール・ネット東京「東京ソーラー屋根台帳」を参照し算出(設置システム容量6.2kwで算出)
引用元:株式会社エコテックジャパン(https://www.ecotec-j.com/storage/storage_environmental/)
より多くの家庭が蓄電池システムを導入することで、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出すことが期待されます。
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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