自然災害は私たちの生活に大きな影響を与えます。
停電や電力供給の途絶など、電力インフラへの影響も深刻です。
こうした問題に対処するため、再生可能エネルギーと蓄電池技術の組み合わせが注目を集めています。
しかし、自然災害による損害を考えると、蓄電池の設備を守る仕組みも重要です。
そこで重要なのが 「蓄電池の自然災害補償」です。
本コラムでは、蓄電池の自然災害補償とはどのようなものなのか、補償対象や適用の流れについて徹底的に解説していきます。
自然災害補償とは火災やその他自然災害が発生し、製品が損傷を受けた場合に修理費用を補償してくれる制度です。
最近、無償補償を提供しているメーカーは減ってきており、その代わりに販売店・工事会社が任意に加入する保険で賄うという
ケースが増えてきていますので事前に蓄電池の販売会社や工事会社に確認することが大切です。
自然災害補償は、全ての災害に対して補償してくれるわけではありません。
メーカーにより補償範囲が異なったり、災害や損害状況により、対象外になる場合もあります。
対象となる災害は基本的に以下となります。
▽ 火災
▽ 風災
▽ 雷災
▽ 落雷
▽ 水災
▽ ひょう災
▽ 建物外部からの物体の衝突、落下など
『ニチコン家庭用蓄電システム』の災害補償制度の対応範囲
補償年数以上の経年劣化による蓄電池システムの品質低下は補償対象外となります。
また、地震や津波も補償適用外で補償があるのは地震保険だけです。
自然災害の被害を受け、蓄電池が損壊してしまった時にどうすれば自然災害補償を適用してもらえるのか気になりますよね。
基本的な流れをご案内いたします。
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蓄電池が自然災害によって損傷を受けた時、 最初に蓄電池を購入・設置した販売会社に連絡をすることが重要です。 補償内容はもちろんですが、蓄電池の損傷が原因で火災などの 二次的な被害が生じないかどうかも確認してもらう必要があります。 蓄電池が自然災害で損傷を確認できたらまずは破損箇所の写真を撮影し、 それを保険会社に送付し、審査を依頼します。 被害の状況や修理見積りに関する情報を事前に業者に確認しておくと その後のやり取りがスムーズに行えます。 |
販売業者や工事業者が申請を行った後、保険会社は審査を行います。 この審査によって保険が適用されるか否かが決定され、 それに基づいて適切な補償や修復措置が提供されます。 |
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■ 蓄電池の修理
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保険会社から審査が完了すると、承認された内容に従って、 販売会社や工事会社が蓄電池の修理作業を実施します。 これらの手続きは通常、販売・工事業者によって管理されるため、 施主様は必要に応じて確認するだけで十分です。 販売・工事業者を通さずに自分自身で保険契約をした場合、 手続きは基本的に自分で進めなければなりません。 保険料は直接契約しても、販売店や工事会社を通じて契約しても変わりませんので、 手間の面を考えたら販売・工事会社を通じた契約の方がおススメです。 |
蓄電池の自然災害補償は、再生可能エネルギーと蓄電池技術の進化によって実現するエネルギーの持続可能性を支える重要な要素です。
最近では、自然災害による被害がますます増加しています。
損害を最小限に抑え、電力供給の安定性を保つために、蓄電池の自然災害補償は欠かせないでしょう。
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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