太陽光発電システムの設置を行う際、移設や廃棄物処理にかかる費用を設備を導入する前に考えておく事も重要です。
本コラムでは太陽光パネルの寿命や撤去費用、注意点などについて解説していきます。
太陽光パネルは、一般的には20年から30年の寿命があると言われていますがあくまでもパネル本体の寿命です。
もちろん設置条件などにもよりますが、パネルとパネルを繋ぐケーブルは約10年~15年が寿命です。
接続金具につきましても素材により変動しますが、約10年~15で錆や破損の症状が現れます。
多くの太陽光パネルメーカーは、20年から25年の出力保証をつけて販売していますが、
あくまでもパネルに対する保証だけとなっておりますのでお気を付けください。
引用元: https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/taiyoukouhaiki.html
寿命がきますと太陽光パネルは適切に処理されなければなりません。
パネルの取り外し作業は電気設備会社さまやメーカーの指定業者さんによって行われます。
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撤去費用はいくら? |
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太陽光パネルの撤去費用は設置場所やパネルの種類、材質などにより異なりますが、
基本的には総費用の5%程度がおよその目安となっています。
■ パネルの撤去工事費 |
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撤去工事費については、「作業費」「人工費」や「レッカー作業車代」などが必要となります。
規模により異なりますが 10Kwシステムの場合ですと、相場は25万~45万程度と言われています。
また、撤去後の屋根の修復や設置場所の復旧費用が必要な場合もありますのでお気を付けください。
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太陽光パネルを撤去する際、処分費とは別に運搬費もかかります。 パネルは産業廃棄物ですので、法令に沿って認可を受けた解体業者や撤去業者でないと廃棄することができません。 処分費用は、パネルの枚数によりますが 運搬費用は処分場所までの距離や使用する運搬車のサイズなどによって価格が変動するため、 事前に業者さんと相談することをおすすめします。 |
また、2022年7月から太陽光発電設備の廃棄費⽤積⽴制度がスタートしています。
この制度では、10kW以上の太陽光発電は売電収入から廃棄費用が差し引かれ、
推進機関という積立金の管理を行う団体に収められます。
例えば、FIT制度の20年間の期間中、最初の10年間で太陽光パネルの廃棄費用をカバーするために、
積み立てた資金を活用するプロセスが構築されます。
つまり、家庭用の太陽光発電設備以外は事前に積み立てたお金を使って設備を撤去する必要があります。
太陽光発電パネルの廃棄に関する詳しい記事はこちら
太陽光パネルの撤去工事は基本的に下記の流れとなります。
① 業者さんの選定、連絡 ② 撤去工事・処分・運搬費の見積を依頼 ③ 工事を行う |
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■ 業者さんに連絡
太陽光パネルの撤去工事を決めたら、まずは信頼できる業者さんに連絡してみましょう。
工事・運搬・処分をまとめてできる業者さんであれば、多少費用が安くなる可能性もあります。
■ 見積の依頼
業者さんを選定したら、見積書を依頼しましょう。
業者さんによっては 「諸経費」 や 「雑材」 などのあいまいな記載をして、割高な料金を請求している場合もありますので
詳細に確認した方が良いでしょう。
■ 工事を行う
業者が決まったら工事を進めていきます。
工事を行う際、車両の通行や騒音など発生する場合もありますので、近隣の方や通行人への配慮が必要です。
クレームを避ける為、工事前に近隣の方へのご挨拶をおすすめします。
本コラムでは、太陽光パネルの寿命や撤去工事の費用・流れについて紹介しました。
太陽光パネルの撤去・取り替えを検討する方はまず業者さんと相談し、適切な方法で処理していきましょう。
蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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